こんにちは。約半日ぶりのワタクシです(史上最速)。

一つ前の記事で書いた「ZEROTEN2021 -Tokyo-」の件で、今回送り出している原画2点についてちょっとした作品紹介をしたいと思います。
先ほど、遠隔投票・通販用のページが公開されました↓

https://www.t2y.info/artist01/10870.html

私はNo.38で参加しています。
作品画像、背景込みの全面撮影だと勘違いして背景そのままにしていて、掲載のためにトリミングしていただいたようです。申し訳ございません…。

こちらは、規定の内容について、作家側が事前に入力した内容をもとに作成していただいています。ありがとうございます。
その規定の内容というのが「作品タイトル」「使用画材」「制作時期」なので、今回はそれら以外について補足するようなものになります。
ちなみに、こうして自分で作品紹介すること自体が個人的にスゴイレアなので、まとまりがなくわかりづらい文章になってたらすみません(在廊とかギャラリートークとか基本やらない人間なので…)。

2作品とも、使用画材は色鉛筆・パステル。紙はクレスター水彩紙。
画像は写真撮影したものを送っていますが、こちらではスキャンしたものを載せます。
(これは毎回の話ですが、スキャンすると別物になりがち。写真の方がまだ原画に雰囲気が近いと思います…。)


①「ひだまりギフト」(2021年)

初個展「東雲の便り」から約一年。
当時DM用に制作した作品(こちら)に続いて2作目の、手紙がテーマの作品です。
特にシリーズだとか続き物だとかではないのですが、あの作品をきっかけとして、今後も描いていきたいテーマだなと思ったことが今回の作品に繋がっています。
「東雲の便り」制作時(昨年2月頃)、ちょうどコロナ禍の初期段階で様々な情報が錯綜し、人と会うことが難しくなり始めた頃合いでした。
個展タイトルに合わせてたまたま描き始めた「手紙」の作品が、途中から別の意味を持ち始めるという…。
直接会えなくても、伝わるものはある。手元に残るものには特別な何かがある。
誰かとの繋がりを持つことが、次に進む力になることもある。
あれ以来、そんなことをこれまで以上に考えさせられる今日この頃。
今回は送られる側を描きました。
人物の髪色が私の作品としては珍しく現実離れしたカラーリングになっていますが、手紙を読みながら頭にあたたかい情景が浮かんでいる様子を表せないか試行錯誤した結果の表現になっています。

②「空想散歩」(2021年)

私はこれまで、節目のタイミングで空をキーワードにすることが慣例のようになっているのですが、こちらもその流れを汲んだような作品です。
初めてのギャラリーに出すための作品ということで、1枚は空をメインにすると最初から決めていました。
好きで何度も描いているのに、ストレートに上手くいったことが一度もありません。
だからこそ挑戦しがいがあるのですが。今回も苦労の跡がいろいろ残っていたり…。
その辺は原画の方がわかりやすいと思います。
いろんな色を乗せては引き算に引き算を重ね、紙が死なないかヒヤヒヤしたものですが、何とか最後まで耐えてくれてホッとしました。
テーマとしては、空想に耽っているときの、急に何か降りてきて脳内に空間が開ける瞬間を描こうとした作品です。
そういえば、「絵を描く人」というのも、過去に何度か描いていました。
「手紙」の件も合わせて、何かをカタチに残そうとする行為に思い入れがあるんだろうなと自分では思っています。
表情は最後の最後で変えました。
元々は∑(゚Д゚)←こんな感じの顔だったんですが、なんかギャグっぽい雰囲気になったのでやめました。やめて正解だったと思います…。


以上、長くなりましたが、制作の背景的なお話でした。
個人的には、こういう裏話的なことを知らないとわからないようなことはわからないままでいいと思っています。
作品として出来上がったものを見て、どう思われたかが全てであり、そう思うからこそあんまりこういう話はしないんですが…。
展示活動をしていると、こういうことも知りたいという人が実は多いことがわかり、今後どうしようかなと思っているところです。
今回は初めてのギャラリーでの展示ということで、初めましてのお客様ばかりかと思い、試しにやってみました。
今後もやるかどうかはわかりません。多分やらないんじゃないかなと今は思ってます。

何はともあれ、展示会を楽しんでいただければ幸いです。
それでは今回はこの辺で。ありがとうございました。